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社会福祉法人大三島育徳会
法人本部
〒157-0077
東京都世田谷区鎌田3-16-6
TEL.03-5491-0340 (代表)
FAX.03-5491-0343 (代表)
 
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2017年 年頭の辞

                  2017年 年頭の辞
                                      2017年1月1日
                                  社会福祉法人大三島育徳会  
                               常務理事 統括本部長 田中雅英
 
新年あけましておめでとうございます。みなさまお元気で新春をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。2017年、年頭にあたり、ひとことごあいさつ申し上げます。
 
昨年を振り返って
昨年の「今年の漢字」は「金」でした。「金」が表す意味は「オリンピックの金連発」、「イチローのメジャー3000本の金字塔」、「政治と金の問題」、「トランプ氏の金髪」などだそうです。私が選んだのは、転ずる、転ぶの「転」でした。ベストテンにも入らず、それこそ大転びでした。「老人ホーム3人転落死」、「イギリス一転EU離脱」、「アメリカ大統領選大逆転」、「築地市場移転延期」などの意味を表していました。みなさまが選んだ字は何でしょうか。
昨年は、2月に川崎市の有料老人ホームにおける「老人ホーム3人転落死」、7月に相模原市の障害者施設における「障害者大量殺傷事件」、9月には横浜市の病院で「高齢者点滴中毒死事件」など悲惨な事件が続きました。施設や病院で働いている人の中には、やりきれない思いにとらわれた方も少なくないでしょう。
福祉・介護の分野では、4月に改正社会福祉法が施行され、「地域における公益的な取り組み」が社会福祉法人の責務となりました。たとえ収益が悪化しようとも、社会福祉法人・施設ともにさらなる公益的な取り組みが求められています。一方、保育士の大幅な待遇改善の動きがありました。同様に介護職員の待遇改善も図れるよう、次期報酬改定時には大幅な引き上げが期待されます。
振り返ってみますと、2016年は都内の福祉・介護施設にとってたいへん厳しい年になりました。2015年の介護報酬引き下げに加えて都内における福祉・介護人材不足が深刻化しているからです。にもかかわらず、当法人では事業計画に示されている4項目の最重点目標の多くがクリアされつつあります。全職員が力を合わせて目標に向かって前向きに努力を重ねたからだと考えます。職員の奮闘ぶりに心から拍手を送りたいです。
 
本年度の抱負
私は、当法人の今年の漢字は「転」にしたいと考えています。「転じる」には「改める」、「変える」、「切り替える」、「転換する」等の意味があります。浅野財閥の祖である浅野総一郎や大同生命の創始者であり、朝ドラのヒロインのモデルである広岡浅子は七転八起を超える「九転十起」を座右の銘にしていたそうです。数々の困難を乗り越えてこそ、物事をなすことができるのでしょう。この二人とは比べようもありませんが、昨年の社会福祉法人に対するさまざまな批判、改正社会福祉法の施行などを活かして、逆に社会福祉法人の力を社会にPRする機会に転じようと考えています。介護報酬引き下げも経営効率化へのテコに変えていきます。
本年、当法人は「東京都地域公益活動推進協議会」、「世田谷区社会福祉法人地域公益活動協議会」に参加して「地域における公益的な取り組み」を行います。すでに、地域のニーズに応えるべく法人あげての取り組みが始まっています。昨年度から天照大神(あまてらすおおみかみ)の岩戸隠れの伝説にちなみ「天岩戸(あまのいわと)作戦」と名づけた取り組みを推進しています。具体的には、団地内で引きこもりがちな住民を外に引き出すイベントの開催、団地見守りパトロール隊の活動の充実です。
最後に、当法人は平成27、28年と続けて新規事業の立ち上げをしませんでしたが、来年度には区内のニーズを見極め、ふたたび新規事業に挑戦しようと考えています。
  
大三島育徳会はご利用者・家族、地域のみなさまのセーフティネットとして、より頼りにされる法人になります。どうぞ変わらぬご指導、ご支援をお願いいたします。
 
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